正しい塗装知識を身につけてほしいと、芦屋市打出町の『あんしん塗装店』の古波蔵正義社長（58）が、電子書籍のガイドブックを作成した。悪徳業者の見分け方や撃退方法なども盛り込んでおり、ホームページから無料でダウンロードできる利便性が好評だ。

古波蔵さんによると、塗装に関する苦情は少なくなく、多い日で2〜3件の相談が寄せられることもあるという。塗替えのめどは概ね15年とされており、芦屋市や西宮市など阪神大震災で立て直した家屋が悪質業者の標的にされる可能性が高いため、「正しい知識をもっていればだまされない」と約3年前にガイドブックを発行し、無料で配ったり、講座も開いたりして知識普及に努めてきた。

ガイドブックでは、「大手の新商品の見本にするから安くする」などと偽り、実際は塗料を水で薄め、工費を抑えたりする悪徳商法の手口を紹介。地元で塗装の業績のある店を選ぶ▽工事後のアンケートをみせてもらう▽工事の写真をとるなど「『塗替えリフォーム』で失敗しない7つの法則」を指南した。

電子書籍はさらに多くの人に塗装知識を広めたいと発刊。1月下旬からダウンロード可能にした。古波蔵さんは「まずは正しい知識を持つことが大切。適切に対応できるよう利用してほしい」と話している。